セイヨウミツバチのハチミツとニホンミツバチのハチミツとではどこが違うのでしょうか。
日本蜜蜂も西洋蜜蜂もハチミツをつくる際の原材料は、野山から外勤働き蜂達が運んで来る「花の蜜」です。
原材料は一緒なのですが、出来るハチミツの味はだいぶ違うと言われています。
もちろん、花の蜜そのものが季節や自然環境によって千差万別で味も変わり、それによって出来るハチミツは唯一無二となるのですが、それは今回は置いておいておきます。
日本蜜蜂のハチミツと西洋蜜蜂のハチミツとでは、確かに違います。
それはミツバチの働き蜂の「花の蜜」を運ぶ器官である「蜜胃」にいる常在菌の種類が違うからです。
蜜胃にいる常在菌達が、花の蜜をハチミツへと変化させるのに大きな役割を担っているのです。
お酒つくりでも「酵母」によって味が大きく変わるといわれてますが、ハチミツつくりでも常在菌という「酵母」が味に大きく関わっているんですね。
本来、西洋蜜蜂はアフリカ原産の外来種で地球の反対側の生物です。
これに対し、日本蜜蜂はアジア原産の東洋蜜蜂の亜種で日本固有種です。
そんなに離れた地域の生き物なのですから、体内にいる常在菌が全然違うのも当然といえば当然かも知れませんね。
そんなにも違う西洋蜜蜂のハチミツと日本蜜蜂のハチミツを、その気になれば購入して食べ比べる事ができるのですが、
店頭にて販売されている西洋蜜蜂のハチミツには、ほとんどの場合「異性化糖」などの混入物がいれられてます。
果糖ブドウ糖液糖などが糖の中では「最も甘い」糖の一種だと言われており、
これら異性化糖はハチミツの結晶化を防ぎ、見た目も良くなり安定するので、業者はよく使用しているようです。
そうしますと、混入される量にもよりますが、ハチミツの味よりも混入される異性化糖の味の方が強くなってしまう事もあるようですね。
果糖ブドウ糖液糖は主にトウモロコシから安価に大量につくられるコーンシロップなので、ハチミツが体に良いと思って摂取しててもコーンシロップを多く摂取してる事となってしまい、人間の体の健康に良いのか疑問が残る事となってしまいそうですね。