秋も深まり、飼育されてるニホンミツバチの採蜜作業が日本各地、今年は概ね一段落する頃となりました。
今回はハチミツの話です。
春採蜜、夏採蜜などされる地域もありますが、やはり一番多いのは秋に採蜜される飼育者が大半のようですね。
ハチミツの原材料は自然界の様々な花の蜜です。
日本蜜蜂の働き蜂達が様々な草木の花をまわって飛び、花の蜜を集めます。
働き蜂は花に着地すると口から花の蜜を吸い、
吸われた蜜は「蜜胃」という花の蜜を貯める専用の胃袋に入れられて巣まで運ばれます。
巣に帰った働き蜂は、巣の内勤の働き蜂に口移しで持って帰った花の蜜を渡します。
内勤働き蜂は受け取った花の蜜を六角形の巣の穴にそれを移し、ハチミツを作っていくのです。
画像の巣の蓋のしてない六角形の穴の中に光ってる所が、その運ばれた花の蜜です。
花の蜜は一般に7割が水分といわれています(季節や時期、天候、花の種類により水分比率は当然変動します)。
働き蜂が持ち帰ったのばかりの花の蜜は水分量がとても高く六角形の穴の中に収められてはいてもハチミツとは言えません。
これらは内勤働き蜂が何度も吸っては水分をとばす作業をしたり、
内勤働き蜂の蜜胃の中の常在菌の酵母などの働きにより、徐々にハチミツへと変化していくのです。
そして、充分に水分量も調整され、ニホンミツバチ達にとって貯蔵するに足るハチミツへとなった時、はじめて六角形の穴に蓋がされハチミツとなるのです。
こうして出来たハチミツは、驚く程の長期貯蔵が可能な保存食となるのです。