画像は20200615入居群の昨年8月の様子です。
このニホンミツバチ入居群は素直で良く働いてくれた群だったのですが、
ある晩芋穴に侵入して来た野生動物に襲われてしまい失われました。
夏場の天候に、群れの勢いが顕著に左右されているのが数字に表れていますね。
以下、日々の計測記録の抜粋です。
6月15日(曇) 5.90キログラム(入居した蜂重量1.05キログラム)
6月20日(晴) 6.20キログラム
6月25日(雨15時頃から曇) 6.90キログラム
6月30日(曇後晴) 8.00キログラム
7月5日(晴) 7.95キログラム
7月10日(雨) 7.90キログラム
7月15日(小雨後曇) 7.75キログラム(梅雨の影響により本日より給餌開始、今月30日迄継続)
7月20日(晴) 8.55キログラム
7月25日(曇午後小雨後晴) 8.80キログラム
7月30日(晴) 8.95キログラム
7月31日(晴) 9.80キログラム(!!)
8月1日(晴) 9.90キログラム
8月2日(曇後晴) 10.20キログラム
8月3日(曇) 10.45キログラム
8月4日(晴) 11.00キログラム
8月5日(晴) 11.45キログラム
8月6日(晴) 11.75キログラム
8月7日(曇) 12.00キログラム継箱土台取替え13.15キログラム
8月8日(曇) 13.35キログラム
8月9日(晴) 13.60キログラム
8月10日(晴) 14.15キログラム
8月11日(晴後曇、午後から雨) 14.15キログラム
8月12日(曇) 14.15キログラム(未明自宅へ回収し、日没後Kさん芋穴へ移設)
8月13日(晴) 13.85キログラム
8月14日(晴) 13.70キログラム
8月15日(晴) 13.60キログラム(近隣設置場所トレイルカメラで気温40℃を記録)
8月16日(晴) 13.50キログラム(給餌開始)
8月17日(晴) 13.50キログラム(給餌)
8月18日(晴) 13.60キログラム(給餌)
梅雨の長雨の影響も顕著でしたが、梅雨明け後の猛暑続きも大きく影響があり、
山野の流蜜量の低下と高温への対処の為の労力の振分けで保護飼育巣箱内の貯蜜量の低下がハッキリ数字に現れてますね。
ニホンミツバチ達の巣房は、主に働き蜂達の分泌する蝋が原料で出来ています。
蝋は容易に想像出来るように高温に弱く、暑くなれば一気に強度が低下し巣は千切れてしまいます。
DNA解析で判明したアフリカという暑い所が原産地のセイヨウミツバチのように、樹液や樹脂を原料にプロポリスを分泌し巣房の強度を上げる事をしないニホンミツバチにとって、
高温対策は死活問題であり弱点です。
高温で巣房が千切れてしまえば「巣落ち」となり、女王蜂が死亡し全滅するか、女王蜂が生き残ってもほぼ確実に逃去となります。
ニホンミツバチ巣箱の直射日光対策や夏の高温対策は本当に重要で切実な問題ですね。