ニホンミツバチ保護飼育 佐々木 伸一

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2021.02.15 ニホンミツバチ 019番

2021.02.15 ニホンミツバチ 019番

ニホンミツバチ働き蜂達は、実に様々な種類の植物の花などの蜜源で仕事をしています。
個々の働き蜂達が、様々な蜜源へアプローチし、上手く採蜜し持ち帰っているのです。
しかし、自然界の花々は複雑に進化し、もちろん単純な構造の花々も多いですが種類によっては複雑な構造となっている花も多々見受けられます。
外勤働き蜂達は、その様な多種の花々に初見でも上手く蜜を吸い花粉を持ち帰っているようなのです。
自然界の様々な危険の中を飛行しくぐり抜け遠くへ行き行われるこの一連の行動は、
個体の反射神経や花蜜の嗅ぎ分けだけで行われてるとしたら、
その作業の複雑さと高度さ、それに捕食者の存在や事故で働き蜂が命をおとすリスクの大きさと割にあわないように思えます。

つまり外勤働き蜂の仕事は、
✫蜜源までの探索飛行での危険の存在
✫蜜源に着いてからの作業も多様である可能性
上記2つの関門が待ち構えているのに初見で成功させなければならないのです。

もしかしたら指導係の先輩働き蜂が初回は同行し指導してくれて生存率を上げているのかと思いたくなる程です。(長く観察してますが、指導係と同行してる外勤働き蜂を確認出来た事は無いです)
ならば外勤働き蜂達は単なる幸運のみで仕事が出来ているのでしょうか。
外勤働き蜂の仕事の成功を偶然(幸運)に頼るのであれば、働き蜂の人生初回の外勤の仕事は帰還生存率は極端に低くなり群れの存続も危うくなって来そうです。

合理的に考えるなら、自分たちの飛び回る自然界の状況への「学習」が必要だと思います。
「学習」とは知識や経験の伝達であると考えるならば、以下のケースが考えられます。
1、言語や意味のある信号などの伝達手段による伝達
2、コミュニケーションや疑似体験学習(何らかのトレーニング行動)
3、遺伝子レベルでの行動パターンとしての継承(これだと学習そのものの否定かも)

こうしてみると、やはりニホンミツバチは言語に匹敵する何らかの情報伝達手段があるように思えます。
意思疎通の時に顔(頭部の感覚器の集中してる体の部位)を大抵向けているので、光(電磁波)を通信手段として使っていると考えるのが合理的とも思えますね。

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