ニホンミツバチ保護飼育 佐々木 伸一

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2020.12.25 オオスズメバチ 007番

2020.12.25 オオスズメバチ 007番

昨日の続きです。
とりあえずの駐車場周辺、公営住宅周辺の安全は回復させました。
しかし、オオスズメバチ達の行動の様子から、明日の朝の再度の襲撃、現場の混乱と危険化は避けられない可能性が高いです。

ので、

オオスズメバチ達が普段は人間のいる住宅地へ来ないのに来てしまう原因の、
目的の獲物である道路側の住宅二階天井裏のキイロスズメバチの巣を取り去る事としました。

このやり方は、
秋になっておそらくはかなり巨大化してるであろう二階天井裏内のキイロスズメバチの巣を、奇襲で完璧に駆除(暴れさせたり大量のフェロモンを放出させたりしないで駆除。そうしないと翌朝襲来したオオスズメバチが異変に気付いてしまう)する技術は前提条件です。


そしてもうひとつ

翌朝、襲撃に来るオオスズメバチ達を納得させるという難問があります。

それでなくとも多数の働き蜂を失うという損害を出しているオオスズメバチ達は、二階天井裏のキイロスズメバチの巣を「自分達の獲物」として認識しています。
山々に獲物の昆虫が極端に減ってきた現在、キイロスズメバチの巣の中の沢山の幼虫やサナギはとても魅力的な獲物なのです。
これを「横取りされた」とオオスズメバチ達に認識されては本当に危険な事となるのです。

ライオン等もそうですが、生態系の頂点に立つ猛獣には少なからず、そういったプライドがあるように感じられます。

では、どうするか。

幾つかの選択肢の中から、普段は作業する自分が危険なのであまり使わない方法を実施する事としました。


まずはその日の夕方、公営住宅の住人の方々が皆さん帰宅して、外を人が出歩く事が無くなったのを確認してから二階天井裏のキイロスズメバチの巣を駆除します。
いつものように気配をころして「スッと行って、グサッと刺す」(←例えの表現です念の為)やり方でキイロスズメバチの巣を処理します。

次回に続きます。

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