春3月の終わり頃、
桜が開花しニホンミツバチ達の分蜂が開始され、
分蜂が終わるとされる梅雨までの間、
自宅や巣箱設置させていただいてるお宅の敷地内に置かせていただいてるキンリョウヘントラップにも偵察蜂が数匹来訪していて、
忙しない(せわしない)動きで待ち箱入り口から出たり入ったりしてました。
このように、ニホンミツバチ偵察蜂は良さげな場所に良さげな居住地候補を見つけると、
その中へ何度も入ったり出たりしてチェックを行います。
基本は
安全なのか、
営巣出来る構造と材質なのか、
夏に直射日光にさらされないか、
外敵を防ぎやすいか、
等がチェック項目と思われます。
待ち箱の中に入ってチェックする偵察蜂ですが、
感光部(単眼や複眼)にて空洞内の隙間から漏れる光は重要な選択基準と思われ、
大きい隙間は言うに及ばず(外敵の侵入路)、
小さな隙間は様々な虫が卵を産み付けやすくニホンミツバチ働き蜂が清掃に入れない小さな隙間があるものは嫌がられる傾向にあると感じます。
更に臭気(接着剤のにおい)も敬遠されてるようです。
巣箱をつくった時は隙間に気をつけて、作成後は十分に陰干ししてから待ち箱に使うといいと思います。
更に、蜜蝋を巣箱内部に塗ったり擦り付けたりすると偵察蜂に良い印象を与えるようです。
あと、待ち箱にニホンミツバチに来てもらう切り札として、キンリョウヘンというランの花があります。
画像はキンリョウヘンの花です。
キンリョウヘンは、ニホンミツバチ女王蜂が分蜂の時に出す複数のフェロモンと同じものを花から放散させているといわれ、
分蜂群を誘引する高い効果があります。
ミスマフェットやデボニアナムでも同様の効果があります。
キンリョウヘンがあれば、他の条件が多少残念でもニホンミツバチ分蜂群が来てくれる確率がグンと高くなります。
ニホンミツバチの捕獲飼育がしたい方はキンリョウヘンの準備もした方が良いと思います。
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