ニホンミツバチの不思議についてです。
自宅の駐車場から作業場へ向かう時、右側が車庫、左側が倉庫になってる狭い所があります。
車庫の作業場側に設置しているニホンミツバチ巣箱から飛び立つ働き蜂が北側の川の方へ向かう際ここを通るのですが、毎年秋になるとコガネグモがここの脇の木に大きな巣をつくります。
見かけたらそのクモの巣を棒などて取るようにしてるのですが、すぐに再建されイタチゴッコの様相を呈するのが毎年です。
4~5年前の「春先に」気付いたのですが、何気にその場所を通って作業場に向かっていると、向かいから飛んできた働き蜂が大きく飛行進路を東側に曲げ、それから北に向かって消えて行きました。
自分の住んでいる地域は冬も山々は緑に覆われ枯れ山になってしまうことは無く、陽射しと気温の加減で冬もニホンミツバチ働き蜂は仕事に飛びます。
その時は「変な飛び方したな」程度にしか思わず気にもとめなかったのですが、後になってふと気付きました。
大きく飛行進路を東側に避けたポイントには毎年秋にクモの巣がかかる木があるのです。
飛行進路を働き蜂が変えるのは数日みられましたが、いつの間にかそんな事しなくなりました。
なぜ春先(3月頃だったと思います。)の働き蜂が、前年の秋にクモの巣があった場所を避けたのか?
ニホンミツバチの働き蜂の寿命は一般に夏は約1ヶ月程度、冬で3ヶ月程度といわれます。
…計算が合いません。
秋の10月や11月頃に外勤を勤めていた働き蜂なら最低4ヶ月以上生存していないと、その記憶経験を生かしてクモの巣という危険を回避して飛行する事は出来ないはずです。
もしかしたら4ヶ月以上生存してなお寒空に活発に飛び立つ元気の保てるスーパー働き蜂がいたのかも知れませんが、一般に知られるより30パーセント以上も長生きして元気に寒空へ飛び立つとは考えにくいと思います。
ならば、ミツバチダンスのコミュニケーションで知られるミツバチの事なので、コミュニケーションによる情報伝達(言葉に近いもの)が複雑な情報も働き蜂同士で共有できる程のものなのでしょうか。
振動や匂い、行動によるコミュニケーション(情報伝達)が小さなニホンミツバチ達の間で自在に使われているとしたら、とても楽しそうですね。
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